Rein’s blog

フィギュアスケートに関する英語記事の和訳を中心に載せています。無断転載はおやめください。

Satoko Miyahara on Tokyo and Beijing(Aug.25.2021)

こんにちは!

ISUのポッドキャスト、"The Ice Skating Podcast"に宮原知子選手が出演!とのことで該当部分を和訳してみました!

だいぶ意訳になっていますが、ご興味ある方は読んでいただけたらなと思います。

 

私はGoogle Podcastを経由して聞きましたが、Spotifyからでも聞けるようです。

 

ISUのツイートからのリンク 

isu.org

Google Podcastからのリンク

podcasts.google.com

 

"Satoko Miyahara on Tokyo and Beijing"  18:40〜35:00

 

Interviewer01:

皆さん、こんにちは!国際スケート連盟がお届けするアイススケートポッドキャストへようこそ!私はルーク・ノーマンです。今日は日本女子フィギュアスケートのエースである宮原知子選手がこのポッドキャストに登場します。東京五輪から北京五輪に注目が移り変わる中で、才能溢れる宮原選手がインタビューに適役でしょう!彼女は来年2月に開催される北京五輪でメダル獲得を狙っています。そしてまた、宮原選手は日本で開催された夏季五輪も楽しんでいたようです。オリンピアンの視点から見るオリンピックというものは本当に魅力的でした。

 

Interviewer02:

知子も私たちと同じように、オリンピックで行われたさまざまなスポーツに夢中になっていました。これまで見たことがなかった卓球やバスケットボールを見ていたようです。東京五輪での日本人選手たちの素晴らしい成功はすでに2つの世界選手権メダルを獲得している知子のモチベーションに火をつけました。

 

Interviewer01:

世界トップのアスリートが時間を割いてポッドキャストに参加してくれていることに心から感謝しています。

 

Interviewer02:

はい、フィギュアスケートの真のロイヤリティ、そして”Tiny Queenとしても誰もが認める日本の宮原知子選手です!

 

Interviewer01:

同時に彼女は魅力的なインタビュイーであり、とても正直でオープンに応じてくれました。

 

Interviewer02:

彼女が氷上で最大のライバルにどのように対処しているかについて聞けることを本当に楽しみにしています。

 

Interviewer01:

はい。興味深いですね。先ほどのインタビュー(同時に収録されていたクリスティン選手のインタビュー)にもありましたが、非常に高いレベルで戦っているアスリートも全ての人間と同じように、緊張や自信をなくすことに苦しんでいます。そしてここに、最も確立され成功したフィギュアスケーター1人である宮原知子選手がいます。

 

Interviewer02:

過去のシーズンを振り返ると、知子はそれに対処する方法を見つけているように感じます。

 

Interviewer01:

アスリートたちがこの種の問題に取り組んでいますが、解決へのアプローチは様々ですね。そして、彼女のフリープログラム「トスカ」と新しいショートプログラム「小雀に捧げる歌」の最新情報を入手しました。それではインタビューに移りましょう。まず夏季オリンピックが日本で行われているのを見るのはどんな感じだったかを尋ねて見ました。

 

Satoko Miyahara:

普段は他のスポーツを見ないのですが、たくさんの種目があったので、見ていてとても楽しかったです。東京五輪は特別な時間を過ごせました。

 

Interviewer01:

私も数年前のロンドン大会を思い出すよ。今まで見たことのないようなスポーツは見た?

 

Satoko Miyahara:

1つだけ選ぶことはできないのですが、卓球、バスケットボール、水泳です。どれも本当に素晴らしかったので選べません。

 

Interviewer01:

そうだね、分かるよ。日本選手団はたくさんのメダルを獲得して大成功を収めたよね。 テレビを見たり、金メダルを獲得したニュースを聞いたりするたびワクワクした?

 

Satoko Miyahara:

そうですね、自分自身についても考えるような機会でしたし、オリンピックをリアルタイムで見れたことでモチベーションにも繋がりました。

 

Interviewer01:

なるほど!オリンピックの期間中はトレーニングをしていたのかな? 氷の上やジムでトレーニングするときもモチベーションを保てそうだね。

 

Satoko Miyahara:

オリンピックの期間中はアイスショーに出演していました。モチベーションがすごく上がった状態で滑ることができました。

 

Interviewer01:

そして今、世界の視線が2022年の北京五輪に向けられているね。知子は北京五輪に向けていまどう思ってる?

 

Satoko Miyahara:

今は本当にワクワクしていますが、北京五輪のことをいつも辛抱強く考えているわけではありません。毎日、自分にできることをこなし楽しみながら練習すれば、いい方向に繋がると思っています。うまく言えなくてすみません。うまくいけば、それが北京五輪に繋がるかもしれないので、本当にその瞬間を楽しもうと考えています。

 

Interviewer01:

2018年の平昌五輪と同じアプローチなのかな?それとも、五輪を経験して変わった?

 

Satoko Miyahara:

大きな怪我(左股関節の疲労骨折)をしたので、平昌五輪へのを道のりは少し大変でした。 ですから、怪我を治すことに集中していて他のことについて考える時間がありませんでした。今とはまったく違うアプローチですね。

 

Interviewer01:

なるほど、これからがとても楽しみだね。24年前と比べて今は健康的だから考え方も異なるんだね。

 

Satoko Miyahara:

そうですね、どちらも私ですが、全く違うような考えです。 34年前と比べて本当に違うので、北京五輪に向けて何か新しいことができるかなと思います。

 

Interviewer01:

それは素晴らしいね。次はプログラムに関して聞いていきたいんだけど、どの部分に力を入れて取り組んでいるの?

 

Satoko Miyahara:

何度もプログラム全体を練習しています。ディテールを磨く時は部分的に練習したりもしますが、音楽をかけた通し練習で良いジャンプを飛べるように集中しています。

 

Interviewer01:

「トスカ」の好きなところを教えてもらえるかな。

 

Satoko Miyahara:

本物のオペラを見たことがないのですが、「トスカ」の映画版を見ました。この物語も、もちろん音楽も大好きです。特にステップシークエンスで使っている力強くなっていくパートが気に入っています。この音楽に乗せて、また違った自分を見せられたらいいなと思います。

 

Interviewer01:

知子の「トスカ」を見れる日が待ちきれないよ!「小雀に捧げる歌」についても話が聞きたいね、新しいショートプログラムはどう?

 

Satoko Miyahara:

「小雀に捧げる歌」はすごく気に入っているショートプログラムです。音楽がかかった瞬間からスピードに乗ることができるし、特別な瞬間なんだと感じるんです。このプログラムが私に喜びをもたらしてくれるのと同じように、私も演技を見ていただいたすべての方とこの喜びを分かち合えればな、と思います。

 

Interviewer01:

まったくその通りだね。振付師のローリー・ニコルとはどう?

 

Satoko Miyahara:

今は日本にいるので以前のようにコミュニケーションを取るのは難しいのですが、ZOOMで行うレッスンの時にはローリーが「知子の素晴らしいスケーティングを見せて!」と言ってくれます。しっかりと氷を押して、スピードを出し、大きなスケートをしようと心がけて滑っています。

 

Interviewer01:

知子が北京五輪の出場権を争う上で、そして北京五輪のメダルを狙う上で最大のライバルになるのは誰になりそう?

 

Satoko Miyahara:

選手みんなです。オリンピックに出場するアスリートは特別で、とても強く、そして誰もが一生懸命練習しています。 ただ、最大のライバルは私自身です。自分自身に勝ちたいです。

 

Interviewer01:

なるほど、興味深いな。自分に勝つためにはどうする?

 

Satoko Miyahara:

私は試合になるといつもものすごく緊張してしまって、練習とはまるで別人になってしまうんです。練習しているときはプログラム全体をうまく滑り切れますが、最近は試合はいつでも足が本当に震えてしまうんです。私じゃない誰かが滑っているみたいで。なので、一番のポイントは自分が感じていることを和らげることだと思います。これまで、次、次、次と焦って考えがちだったのですが、コーチの助けも得ながら断ち切りました。そして、私は自分自身を鼓舞したり、上手に滑ろうと考えすぎるとうまくいかないことも分かってきたんです。その瞬間それぞれを楽しんでいくことが、良い滑りにつながると今は考えています。

 

Interviewer01:

知子が緊張に打ち勝つ力と技術があることは見ていてよく分かるよ。

 

Satoko Miyahara:

最近は今何をすべきかを意識することを心がけています。練習だけでなく、普段の実生活でも同じように考えています。例を出すなら、そうですね、今はポッドキャストで話しているので、話すことだけを考えています。 そういう感じで毎日脳を鍛えています。

 

Interviewer01:

今必要なことに焦点を当てているんだね。それってすごくきついよね、ものすごく疲れるよ。

 

Satoko Miyahara:

そうですね、きついです。

 

Interviewer01:

緊張をうまく対処するのは本当に大変だよね。緊張すると、体にも何か異変は起きる?

 

Satoko Miyahara:

そうですね、足に異変を感じます。言葉で説明するのは本当に難しいのですが、くすぐったいというより足がぶるぶると震えてしまいます。氷を掴もうとしても足が震えてしまう瞬間が本当に嫌です。すごく緊張するといつもそうなってしまいます。ただ、緊張に勝てるようなアプローチを見つけることができると感じていますし、そうなれば良い滑りに繋がるとも思っています。

 

Interviewer01:

試合でうまく調整していけると良いよね。試合までのプロセスがうまくいって、よりリラックスして試合に臨めると、自分を見せることができる。

 

Satoko Miyahara:

そうですね。試合だけでなくアイスショーも、落ち着いて臨める方法を見つけることができるすごく特別な機会です。今シーズンはできる限りたくさんの試合に出たいと思っています。

 

Interviewer01:

応援しているよ!チームメイトの紀平梨花選手について少し教えてくれるかな。彼女はどう?何が彼女を特別な存在にしてるんだろう。

 

Satoko Miyahara:

梨花ちゃんはすごく可愛くて、 おしゃべりするのも楽しいです。 梨花ちゃんは自分の体の状態を管理することに長けていると思います。なのでよく梨花ちゃんを見てしまうし、その能力を羨ましくも思っています。

 

 

アフタートークを聞く限りでは、紀平梨花選手だけでなく羽生結弦選手についての質問もあったようです。(実際の放送ではカットされていました)

知子ちゃんのパートは「心から成功を祈っているよ」「知子の進化をしっかりと見届けたい」の言葉で締めくくられていました!

 

それにしても、英語でポッドキャストに参加できるとはさすが知子ちゃんです。プレカンでも常に英語でやりとりをしていますが、15分以上もインタビューに答えることができるのは本当に凄いです。

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宮原知子選手、今シーズンも応援しています!

#soaronsatoko